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あなたの腸はどのくらいの運動能力を持っているか確認してみましょう!

一般に、消化分解能力があり、食材にも偏りがない食生活を送っている場合には、1日平均2−3回の腸の動きがあります。慢性的な便秘症や下痢の方では、1日に全く腸の動きがない方が少なくありません。その背景には以下のような原因が潜んでいることも・・・・・
1、繊維質の不足
言うまでもなく、繊維質は不要な物質を体外に排泄促進してくれるだけでなく、腸を適度に刺激し
腸の動き(ぜんどう運動)を促してくれる第6の栄養素です。
2、マグネシウムの不足
マグネシウムは繊維質同様に腸のぜんどう運動を促してくれるミネラルです。医薬品の下剤とし
て使われる素材もマグネシウムで、大腸検査の時に1−2リットル飲まされる下剤の主成分はマ
グネシウムですし、「にがり」がダイエット商材になるのもこのマグネシウムが豊富にふくまれて
いるからです。興味深いデータがあって、栄養医学研究所でこの5年間に実施している爪分析
検査の統計を取ってみると、20−35歳の年齢層の女性と65歳以上の女性でマグネシウムの
体内蓄積量が著しく少ないことがわかりました。20−35歳の年齢層の女性といえばダイエット
には最も興味の高い年齢層ですが、同様に便秘症で悩む年齢層でもあります。
3、腸内の渋滞!?
皆さんは自分が食べたものが消化分解され、どのくらいの時間で便となって排泄されるか考えた
ことがありますか? もし、食事を十分噛んで食べることができ、消化分解の働きが良く、胃酸の
分泌も正常であった場合、一般に12−24時間で食べたものが排泄されるはずです。特殊な症
状を持った場合を除き、慢性的に便秘の方の場合この時間が長く、36−40時間、場合によって
は90時間以上もかかる方がいます。
「まさか、私はそんなに時間がかかるわけがない!」と思っている方でも、「私は便秘ではないし」
と感じている方も、便秘の定義は「毎日排便があるから」便秘ではないということではないことを
知ってください。
現代の食生活を考えると、日本人の老若男女の多くが腸の動きが鈍っているということが想像
できます。 以下に「腸の動きの能力を判断する自己判定検査」(BTT:Bowel
Transit Time)の方法
を紹介しますので、ご家庭で自分の腸の状態を確認してみてください。
この方法は、私の米国の友人でもあるDr.Elizabeth Lipskiが自分のクライアントに行っているもので
かなり正確に判定できると思います。
BTT自己判定検査
1、準備する材料
・食用活性炭または赤大根(ビーツ)
食用活性炭は最近健康食品でも販売されていると思います。赤大根(ビーツ)は
真っ赤な大根で、ロシア料理には欠かせない素材で、最近スーパーマーケットでも
見かけるようになりました。
2、方法
@空腹時に食用活性炭であれば5−10g(5,000-10,000mg)、赤大根(ビーツ)であ
れば3−4個を生で食べてください。必ず空腹時に。食後であれば2−3時間は空
けてください。
A上記の素材を摂取した時間を記録しておき、その後に排泄した便を注意深く観察
していてください。食用活性炭であれば真っ黒な、赤大根(ビーツ)であれば明るい
赤色の便が排泄されるまでの時間を確認してください。
3、判定
@12時間以内に確認できた場合
あなたが日常食べている食材やサプリメントからは栄養素が全て吸収されていない
可能性が高く、慢性的にこのような状態である場合には慢性栄養吸収障害に陥っ
ている可能性もあります。
A12−24時間で確認できた場合
最適な消化分解を経て腸のぜん動運動によって排泄される時間です。
B24時間以上
24時間以上経過しても確認できないケースの場合、日常あなたが食べている食材
が正しく消化分解されぜんどう運動によって正しく腸を経ていないことが考えられま
す。このような場合には本来体外に排泄されるべき不要なまた有害な物質が長時
間体内に留まるために様々な影響を及ぼすことが考えられます。ホルモンもその
1つで、不要になったホルモン(例えば女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロ
ンなど)は体内で分解されそのほとんどが便に混ざり排泄されます。もし、腸の中に
長時間便が留まってしまうことによって、不要になったホルモンが再び体内に吸収
されてしまうことがあり、女性の場合にはエストロゲン依存性のガンに深くかかわっ
てくることが報告されています。また、腸内の乳酸菌と大腸菌、カンジダ菌などとの
環境のバランスを崩すことによって、アレルギー症状、化学物質過敏症などを引き
起こす原因にもなります。
4、改善方法のアドバイス
少なくとも24時間以上を経なければ食べたものが便となって排泄されないような状
態は好ましいとは言えません。今の食生活を少し見直してみることをお勧めします。
まず、食材を見直しましょう。繊維質(穀類、玄米、緑黄色野菜)を毎食1−2品は
食べることを考えてみてください。
次に、水分を豊富に摂りましょう。と言ってもコーヒーや炭酸飲料水ではいけま
せん。ミネラルウォーターでもいいですが浄水器をとおした水で結構ですから、1日
に春ー夏では少なくとも1−2リットル、秋ー冬では1−1.5リットルは飲んでくだ
さい。そして、1週間に最低でも15分以上の全身運動を心がけましょう。
私もDr.Elizabeth Lipskiもサプリメントや健康食品に依存することはあまりお勧めしません。
確かに、マグネシウムやファイバーサプリメントなどを飲めば一時的には問題は解決
できるかもしれませんが、サプリメントに対する依存性が高くなることで、人間が本来持っ
ている腸のぜんどう運動の能力が低下して慢性的症状に悩まなくてはならないことが
少なくありません。
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