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1979年に米国とドイツで行われた動物実験によって歯のアマルガムから蒸発した水銀が生殖機能に与える影響が報告されて以来、水銀が人間に与える影響の研究が各国で続けられてきました。
2000年カナダカルガリー大学の研究チームによって世界で初めて顕微鏡下で、中枢神経の増殖に与える影響についての報告をしました。
動物の脳神経はカタツムリから人間まで同じ形態を持ち、同じように増殖をします。その増殖は人間が生きていくために必要な様々な情報を伝達すると同時に、コントロールをしています。この人間の重要な働きを持つ神経の働きに水銀が与える影響を実際に見てみましょう。
ビデオを見る(約9MbありますのでINET環境によっては少し時間がかかります)
・水銀が脳に与える影響→ビデオを見る
・水銀煙→ビデオを見る
・アマルガムの削除→ビデオを見る
このビデオはカタツムリの脳神経を数日間培養し、中枢神経が脳内で増殖する環境とほぼ同じ条件下で培養し、そこに水銀を入れ20分後に神経の増殖にどのような影響を与えるかを確認した実験です。
従来から微量な水銀は人間の神経機能にはほとんど影響を与えないといわれてきましたが、この実験によってごく微量な水銀でも人間の神経機能に大きな影響を与えることが証明されました。
培養されたカタツムリの神経は順調に増殖を続けていますが、ここに非常に低濃度の水銀を入れ約30分後、今まで順調に増殖を続けていた神経細胞の増殖は止まり、逆に退行をしていきます。
神経は神経原繊維と呼ばれる線の周囲に、GTP(グアノシン3リン酸)という物質が繋がって形成されるチューブリンと呼ばれる微細な管で形成されています。GTPはαとβの2つのユニットで構成されていますが、体内に吸収され脳内に侵入した水銀は、このGTPのβユニットに固着をします。水銀が固着したGTPは互いに結合しチューブリンを形成することができなくなり、神経の増殖ができなくなるだけでなく、神経が退行しはじめます。
カルガリー大学の研究チームによると、アルミニウム、カドミウム、鉛、マンガンを同じような条件で培養中のシャーレに入れても、水銀のように神経の増殖に著しい影響を与えることは見られなかったと報告しています。
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