| 米国の妊婦に水銀汚染のリスク |
ワシントン、2001年3月5日
2001年2月末に発表された米国CDC(疾病予防センター)の調査によると、米国で生まれる新生児の10%が、母親の子宮内で水銀に曝露することによって神経に問題を抱えている可能性がある。この背景には母親が水銀汚染を受けた魚を食べていることによる可能性が高い。FDAはこれを受け妊婦への警告を促したCDCのマイケル・ベンダー博士は、「年間生まれる約38万人の乳児が母親の子宮内で水銀に曝露し、既に胎内にいる段階で神経障害などのリスクにさらされていることが考えられる」と言う。
「CDCのデータによれば、妊娠可能な年齢の女性の10%にあたる600万人の体内に、EPA(環境保護庁)の許容量を超える濃度の水銀が蓄積されている」といわれる。
今回のCDCの調査は、人の血液と髪の毛について米国全土からサンプルを採って水銀を調べたものとしては初めて。
FDAのデワール食品安全部長は、「今回の調査によって、メチル水銀が女性に与える影響度がいかに高いかが証明された」とし、「FDAは即刻市場の海産物水銀濃度の監視を開始し、安全でない魚を市場から排除するべきだ」と続けている。
大気中に排出された水銀は水質汚染を起こすため、40州の公衆衛生部門が水銀に関する警告を急いできた。水銀汚染を受けている魚類は消費を止めるか制限するかするよう、特に子どもを育てている年代の女性や幼い子どもに警告を出している。また2001年1月中旬にFDAは、サメ 、メカジキ、サバなどの肉食魚を、妊娠中の女性が食べないよう警告する新しい消費の手引きを発行した。
FDA は自発的に行動を起こすべき基準(アクション・レベル)としてメチル水銀 1ppm という濃度を挙げている。魚や海産物中では、水銀はメチル水銀の形をとる。このアクション・レベルは法的な拘束力を持つものではなく、FDAがこれを検査したり海産物に強制したりするものではない。
先月、『消費者レポート』 という消費者の監視役をつとめる雑誌が独自に分析したところ、マカジキのサンプルのうち半数がFDAのアクション・レベルを超えていたという。バーモント州など6州は、カンヅメのマグロを1週間に1〜2缶以上食べないほうがいいと警告している。 |
| チメロサール濃度の毒性比較 |
| 人間の致死量 |
10,000−30,000mcg/kg |
| 低濃度致死量 |
3,000mcg/kg |
| 幼児で症状が出る濃度 |
1,000mcg/kg |
| 人口250人当りの平均濃度 |
100mcg/kg |
| 死には至らないが神経障害が発症する濃度 |
10mcg/kg |
| 他の重金属に曝露する濃度 |
0.1mcg/kg |
| *注:米国EPAが提示している水銀の安全限界曝露濃度 0.1mcg/kg |
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| 水銀の曝露源 |
ATSDR(Agency For Toxic Substances And Disease Registry)の資料抜粋
1、石炭を使用した火力発電所などのプラント
これらのプラントからは、年平均52トンの水銀が大気へ放出され、雨水によって河川、海洋へ戻り、魚に蓄積される
2、魚介類
食物連鎖によって、マグロなど大きな魚ほど水銀蓄積量が多い
3、水
平均で2ppbが含まれる
4、殺虫剤、殺菌剤
いくつかの殺虫剤、殺菌剤には水銀が含まれる
5、ワクチン
ほとんどの幼児がワクチンを接種するが、かなりのワクチンに水銀を含むチメロサールが含まれており、その量は、1ワクチンあたり12-25mcgで、幼児が平均で接種するワクチンに含まれるチメロサールの総量は237.5mcgとなる
6、歯科材料アマルガム
通常、歯の治療で詰められたアマルガムからは、1日平均1-10mcgの有機水銀が蒸散放出されている。特に、アマルガムを詰めた初期、および、アマルガムを除去したときには、20-30mcgの水銀が蒸散放出される
1、水銀は毒性の強い物質であり、胎盤を通過し胎児にも影響を与える。主な症状は、神経系統の機能障害で、運動機能、言語機能に障害を与える。
2、乳幼児において、見た限りでは正常児のように見えるが、発育とともに除々に症状が発言し、立ち歩きができ、発後がはじまる年齢になるに従い、症状が重くなる傾向があり、発後遅滞、社交性の欠如、運動遅延などを伴なう。
3、親が妊娠中に重度の水銀曝露があった場合、胎児に与える影響は重篤で、失明、筋肉萎縮症、てんかん、言語障害をともなうことがある。 |
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| 水銀曝露の影響度と背景について |
米国立科学アカデミーによる資料抜粋
1、2000年現在、米国では年間60000人の乳幼児、小児が水銀曝露によって、自閉症を含む神経障害を発症している。
2、何故もっと早く診断、治療、改善に取り組めないのか?
多くの医師が、ワクチンなどによって曝露した水銀が既に脳の神経組織や肝臓など他の臓器に蓄積しているにもかかわらず、水銀が血液中に残存していると考えており、血液の検査値ではその蓄積が判断できことと経験がないからと考える |
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| FDA Recommendations - 2001 |
米国食品医薬品局が2001年に報告した水銀回避の生活習慣の指針
1、水銀含有量が多い魚介類を摂取しない
2、魚を食べる場合には、1週間に350g以下にとどめる
約340gのツナ缶詰には58マイクログラムの水銀が含まれている可能性があり、この数値は歯科治療で使用するアマルガムを1週間口いっぱいにふくんでいた時の濃度、または2-4種類のチメロサール(有機水銀を含む防腐剤)を使用したワクチンを1度に注射した濃度に等しい。
魚に含まれる水銀は100%体内に吸収される
| 魚介類(100gあたり)に含まれる水銀量(低濃度) 単位:ppm |
| マグロ(冷凍含む) |
0.32 |
| ロブスター |
0.31 |
| カレイ |
0.23 |
| 太刀魚 |
0.22 |
| ツナ缶 |
0.17 |
| カニ |
0.17 |
| ダンジネスクラブ |
0.18 |
| ホタテ |
0.05 |
| ナマズ |
0.07 |
| イサキ |
1.45 |
| メカジキ |
1.00 |
| サメ |
0.96 |
| サバ |
0.73 |
| ハタ |
0.43 |
| Mercury in Seafood - Lower Levels(出典:米国食品医薬品局2001) |
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| 重金属の曝露について |
1、アルミニウム
ソース :
アルミニウム調理用具(鍋、釜)アルミニホイル、制酸剤(胃薬)、制汗剤、ベーキングパウダー ( アルミニウムを含む ) 、アスピリン、アルミ缶を使用した酸を産生する食材缶詰、食品添加物、口紅、薬 ( 下痢止、痔、腟内の洗浄水 ) 、プロセスチーズ、水道水
結合する組織:
骨、脳、腎臓、胃
毒性の兆候::
疝痛、痴呆、食道の炎症 、胃腸炎、腎臓機能障害、肝臓機能障害、食欲減退、平衡感覚の損失、筋肉痛、精神障害、呼吸障害。
人間の体内にアルミニウムが入る原因として最も可能性が高いものは、アルミニウムが含まれ、胃酸を中和する胃薬の慢性的な服用です。
数々の研究報告によって、アルミニウムは長期間にわたって体内に蓄積することがわかっています。同様に最近の研究によって、アルミニウムがアルツハイマー性痴呆症、パーキンソン病、老年性痴呆、平衡感覚障害、および、言語障害のような神経障害と深く関わっていることが示唆されています。学的無秩序に貢献することを示唆します。
小児における行動障害についても、体内に蓄積したアルミニウムが高いことによることが示唆されています。
2、ヒ素
ソース :
大気汚染、抗生物質を投与され肥育された家畜肉、化学薬品、石炭を燃やした排煙、除草剤、殺虫剤、木防腐剤
結合する組織:
体内のほとんどの器官、特に胃腸系、肺、皮膚
毒性の兆候::
腹痛、口腔内の炎症、食道癌、肺癌、皮膚癌、昏睡、下痢、吐き気、神経障害
慢性的なヒ素の曝露により肺癌、皮膚癌発症の危険率が高まります。
3、カドミウム
ソース :
大気汚染、画材(絵の具など)、骨粉、煙草煙、コーヒー、果実、穀物、野菜、家畜の臓物 精製食品、淡水魚、殺菌剤、道路から出る塵、焼却炉、ニッケル‐カドミウムバッテリ、ペイント、リン酸塩化学肥料、発電所、カニ、ヒラメ、ムラサキイガイ、カキ、ホタテガイ、下水泥、軟水、溶接煙。1部のマーガリンでは凝固剤として使用されている可能性がある
結合する組織:
食欲不振、頭痛、心臓機能障害、腎臓機能障害、肺機能障害
毒性の兆候::
貧血、乾燥肌、うろこ状肌、肺気腫、疲労、脱毛、心臓病、免疫力低下、高血圧、腎臓結石、肝臓機能障害、食欲不振、嗅覚障害、肺癌、背中の痛み、脚や歯の黄色化
カドミウムによって誘発された、骨および腎臓へのダメージは、カルシウム、アミノ酸 、ビタミンD、亜鉛によって改善が可能です。
4、鉛
ソース :
大気汚染、弾薬(弾丸) 、浴槽 ( 鋳鉄、磁器、スチール)、バッテリ、缶詰食品、セラミックス、化学肥料、化粧品、ドロマイト、塵、工業地域の周辺で成長収穫された野菜、ガソリン、毛染料、リンス液、有鉛ガラス、新聞紙、殺虫剤、陶器、ゴム製の玩具、土、はんだ、水道水、煙草煙、ビニール
結合する組織:
骨、脳、心臓、腎臓、肝臓、神経系、膵臓
毒性の兆候::
腹痛、貧血、食欲不振、骨の疼痛、脳細胞の損傷、便秘、けいれん、目まい、疲労、頭痛、高血圧、記憶障害
以前から鉛の毒性は知られていますが、鉛中毒は、長期間でなくとも短期間に体内の鉛濃度が高くなることによって、多種多様な障害が現れます。特に、小児と妊婦の急性鉛中毒は、場合によって重篤な障害や後遺症をもたらします。
妊婦が鉛の慢性的な曝露を受けた場合、その鉛は胎盤を通じて胎児に移行することが確認されています。
1984年に米国のCDC(疫病管理予防センター) によって行なわれた疫学的研究調査では、300〜400万人の米国の子供の血液中から高濃度の亜鉛が検出された報告をしています。
日本においても、世界各国と同様に大気汚染やガソリンなど、環境からの鉛摂取は大きな問題ですが、もっと身近な水道水や井戸水からの鉛を危惧する必要があると言えるでしょう。
東京都水道局では「お客様へのお願い」と題する鉛摂取注意の告知を行っています。
この中で東京都水道局は、依然として水道水の配管に鉛管を使用していることを認めており、暫時代替材料に交換中としています。しかし、1リットルあたり0.005mg以下であれば健康を害することはないとしていますが、問題はその長期間にわたる体内蓄積です。また、米国のEPA(米国環境保護局)が提示している水道水中の鉛の限界値は15ppb(10億分の1)で、日本とは2桁以上厳しい基準値になっています。
また、鉛を含む殺虫剤の使用も大きな問題です。
水を飲むことや、閉ざされた空間に散布される殺虫剤から、小児が鉛を摂取することによって、鉛が優良なタンパク質で構成される脳細胞や肝臓の細胞と結合し蓄積されていきます。これによって、神経障害や栄養素の吸収障害をひきおこし、学習障害、ADD、ハイパー‐アクティビティ症候群、知能障害などの危険にさらされます。
5、水銀
ソース :
歯のアマルガム、ワクチン、大気汚染、バッテリ、化粧品、利尿剤 (水銀を含む) 、電気デバイス、殺菌剤、蛍光灯、淡水魚 (バス、マス)、殺虫剤、ペイント、石油製品、海水魚(オヒョウ、小エビ、ヒラメ、メカジキ)貝類、水道水
結合する組織:
脳、細胞膜、肝臓、腎臓、神経細胞 、胎盤(胎盤を通過し胎児に移行する)
毒性の兆候::
不安症、貧血、食欲不振、失明、アザ、大腸炎、押下、皮膚炎、歯肉炎、目まい、居眠り、情緒不安、疲労、熱、幻覚、頭痛、聴力損失、高血圧、不眠症、腎臓機能障害、記憶障害
神経障害(自閉症)、無感覚、口内炎、体重減少、自閉症
水銀曝露の最大のソースは、虫歯の治療で使用するアマルガム(充填剤)で、このアマルガムには約50%の水銀が
含まれています。 米国やEU、日本でも水銀が配合されたアマルガムの使用は少なくなってはいますが、米国を例にとると、現在でも少なくとも2億3000万人の米国人は、歯に水銀が配合されたアマルガムを充填されています。
食物を食べるとき、その食物を噛むたびに、アマルガムから水銀が微細な粒子、および、蒸気となって口の中に放出されます。
これらの水銀は、歯根、歯肉、口の粘膜、胃から、また蒸気となった水銀を呼気として吸いこむことで肺静脈を通じて体内に入りこみます。歯に水銀が配合されたアマルガムを充填している限り、連続的な水銀の曝露を受けることになります。
続いて水銀の曝露のソースとして問題なのは、ワクチンです。
日本でもワクチンの防腐剤として使用されているチメロサールには有機水銀が含まれており、日本脳炎、ジフテリア、破傷風、百日咳、インフルエンザB型、B型肝炎ウィルスの各ワクチンで使用されています。
米国では小児自閉症が増加したのは、チメロサールが含まれるワクチンを接種したことが原因ではないかと言う報告があります。このほか、チメロサールはRh血液型マイナスの女性がRh血液型プラスの胎児を妊娠した場合の流産
を防止するためのワクチンにも使用されています。
神経学的兆候
感情的コントロールが困難になる。押下、短気、筋肉けいれん、顔のチック、多発性硬化症など。
循環器系の兆候
胸痛、心拍動拡大
皮膚・関節の兆候
関節炎、滑液嚢炎、強皮症、狼瘡、リウマチ
免疫系の兆候
免疫力の低下
アレルギー兆候
花粉アレルギー、食物アレルギー
6、ニッケル
ソース :
ボタン、セラミックス、ココア、化粧品、コイン、歯の材料、工業地域の近くで成長した食物、毛髪スプレー、
産業廃棄物、宝石類、金属精製所、金属ツール、ニッケル‐カドミウムバッテリ、歯列矯正術の器具、シャンプー、
固形廃棄物焼却炉、ステンレス鋼台所用品、水道水、煙草、煙草煙、水蛇口、パイプ、ジッパー
結合する組織:
皮膚、喉頭、肺、鼻孔
毒性の兆候::
無感動、青銅色口唇、肺癌、鼻孔癌、喉頭癌、皮膚炎、下痢、熱、頭痛、目まい、歯肉炎、不眠症、吐き気、心拍数拡大、発疹、口内炎、慢性的なニッケル曝露による最大の危険は、肺、鼻孔、または、喉頭の癌です。
体内に蓄積したニッケルの体外排泄を促すための栄養素としては、酢酸、ビタミンC 、クエン酸、および乳酸などの有機酸です。 |
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